子供の頃の帰り道。
道端に咲く、シロツメクサを摘んでは家に持ち帰り、
家にある何てことはないコップに1輪挿して、お母さんを綻ばせる・・・。
遠い遠い、そんな経験、みなさんもありませんか?
今でもそれに近い真似事をしています。
皆さんにも、茶花(ちゃばな)のある暮らしを推してみたいと思います!
茶花って、そんなに難しく考えなくて大丈夫。
整え、華やかに魅せる生け花とは違い、
千利休の説きによると、野に在るがままの佇まいが良しとされ、
お茶の世界では「投げ入れ」という生け方が良しとされます。
俳句の世界で季語があるように、季節やルールも存在します。
いくつかご紹介します。
茶花のルールもあるけど、理解してから自由に自分らしく
自分や、一緒に過ごす人が気持ちよく眺められて素敵空間にさえなれば
誰にも迷惑かけていないのだから、私はいいと思います。
自分の部屋で茶花を楽しむなら、ちょっとカジュアルに捉えるのもアリ!
かく言う私も、職場によく飾ります。
だけど、基本を少し押さえておきましょうか。
季節ごとの茶花
比較的手に入れやすいものから挙げてみると・・・
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
水仙 | ふきのとう | 猫柳 | 山吹 | 紫蘭 | 捩花 | 露草 | ムクゲ | ススキ | 秋桜 | 紅葉 | 南天 |
禁花も念の為ご紹介します・・・
名前が相応しくない(女郎花)や、食用花、季節にそぐわない花など。
中には屁糞葛なんて名前も。誰が名付けたんや笑
それを踏まえつつ、自分が誰にも迷惑かけずに楽しめるならアリだと私は思います。
それから、奇数の本数を挿すと良いとも言われています。
花入れ
格が違う!とは、良く使う言葉。
茶花の花器にも”格”があります。
字の如く、”置き・賭け・釣り”の花器。想像つきますね。
そして、松竹梅みたいに”真・行・草”と器の格が。こちらも、想像つきますね。
自分で育ててみる
桜の咲く季節。
こぞって皆さん空を仰ぎ見ます。
でもね、桜だけじゃないんですよ。
毎年、同じ頃に、しっかり花をつけてくれる。
山野草は、宿根ですから毎年花を見せてくれます。
鉢植えでも、地植えでも、半日陰、水・肥料をあげすぎない(野に咲いているので)という事を
あまり構えず育ててみてはいかがでしょうか?
筆者の庭のエンレイソウです。もちろん茶花。
皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
おすすめの通販ショップとしては、近江綴園さん!
あれもいいなぁこれもいいなぁと、ヨダレが出てくるのは筆者だけでしょうか笑
中でも、季節の定期便は素敵な考え方だなぁと感心させられました。
切り花で楽しんだ後、またプロの手で育てて花をつけてくれるなんて。
まとめ
茶道を嗜む方、逆に全くやったことがない。
生花やアレンジメントのようにゴージャスなのとはちょっと違う。
ちょっと摘んできて、1輪買ってきて、ちょこっと挿す。それだけでOK。
引き算の華やかさ。不完全なものの美っていうのでしょうか。
皆さんも、うっとりと眺めて時間を忘れませんか?